ブログをサボっててすみませんでした。
今回はタイトルの通りです。単なる経験談ですが、こういうこともあるので皆さん気をつけてください。

いつのことだったか、久しぶりに歌舞伎町へ行った。
その日はナンパにも失敗し、酒を飲んでグダグダしていたら終電もなくなっていたので、カプセルホテルで寝ようとして歌舞伎町の派手な門の下をくぐったのを覚えている。

少し歩いていると、黒いダウンの男が声をかけてきた。
基本的にキャッチはぼったくり(例外もあるにはあるが)なので、相手にしてはいけないのが鉄則なのだが、その日は相当酔っていたこともあり、足を止めてしまった。

まあキャッチとのグダグダした会話はあんまりおもしろくないので、キャッチの言い分を簡単にまとめると
・一万円で本番ができる
・全員日本人
・二時間
・チェンジ3回まで可能


という事らしかった。話がうますぎる。
今まで風俗で失敗したことがない(もちろんブスが出てきたことはあるが、ぼったくられたことはない)僕は、酔っていたこともありそのキャッチについていってしまいました。

キャッチが7,8枚ほど女の写真を出してくる。
この中から3枚選ぶらしい。
正直、全員可愛すぎる。フォトショ特有の陰影のない笑顔が、自分に向けられている。
とりあえず3枚選ぶ。

じゃあ女の子の保証金として、2万円お支払いください。女の子が来たら一万円は戻ってきますので。

正直この時点でぼったくりと気付かなければいけないのだが・・・後悔ばかりである。
2万円を払い、キャッチに連れられてレンタルルームへ行く。
レンタルルームで部屋代5000円を払う。
正直、レンタルルームで5000円はクソ高い。しかしもう2万円払ってるし、後へは引けない。仕方なしに2万円払う。

漫画喫茶の個室が少し広くなったくらいのレンタルルームで、女が来るのを待つ。

ガチャン!
ノックもせずに女が入ってくる。

・・・モロに中国人やん。


この時点で完全に酔いが醒めた。
ああ、自分はぼったくられたんだな。
しかもここは歌舞伎町。払った金が帰ってこないだけならまだラッキーだ。この後どんな罠が待ち受けているかわからない。
正直不安である。怖くて仕方がない。

フク全部ヌイデ
「あの~・・・」
ナニ!

なんか怒ってるんだけど・・・

「一万円帰ってくるってのは・・・・」
ナニソレ?シラナイネ
「いやお店の人が・・・」
シラナイ

やっぱり無駄か。正直ぼられたとわかっているので、あまり抵抗する気にもならない。

「チェンジってできるんですよね?」
チェンジ5000円カカル。みんなタクシーデクルカラ

終わった・・・

ハヤクヌイデ ゼンブネ

仕方ない。こういう遊びを始めた日から、こうした目に逢う事は覚悟していた。むしろ、やっとかという気持ちすらある。

まったく気分は高ぶらないまま服を脱ぐ。
すげー乱暴な手コキをされるが、まあ興奮しないよね。
「タタナイネ?タタナイナラ終わりヨ」
「あのーもう少し優しくしてもらえると・・・」

・・・
「チッ!」

舌打ちされた。なんなのコイツ、とんでもないよ!?

これで興奮するのは正直無理だ。
いや。待てよ。

昔、観念絵夢というマゾ男優が言っていたことをふと思い出す。
「どうにもならなくなったら、自分に興奮しろ。一切をさらけだして情けない状況に置かれている己に興奮するんだ。」

そうか。その手があったか。
目を瞑って、今の状況を冷静に考える。
(女に振られてナンパに失敗してぼったくられたけど怖いから声を上げることもできずに中国人で我慢している俺・・・・・・)

あーみじめみじめ。少し涙が出てきた。
それと同時に、俺のM心が刺激されていくのを感じる。
そして・・・
眼をつぶったまま、自分をオカズにして発射。
振り返ってみると、さすがにどうなんだと思う。
俺が射精すると、中国人は疾風の如き速度で出て行った。
中国人の手コキ、2万5000円也。ちょっと笑えてきた。

服を着て、煙草をふかしていると、隣の部屋から何かが聞こえてきた。
男と日本人の女の声だ。

このままじゃ何もできなくて、手コキが一万円、フェラが二万円、本番が三万円。」
「話と違うだろうが。つーかもう二万払ったし。」
「あれは私がここに来るための二万で、プレイは追加で必要なの」
「いや話とかじゃなくて店のルールだから」
「じゃあ帰るから金返して」
帰るならキャンセル料二万円だよ
「通ると思ってんのかそんな事!?」
「いやおじさんこそ店のルール無視して、泥棒と同じだからね?」

すげー事言ってんな・・・ていうか日本人が来てるってことはまた違うぼったくりなのか。
このレンタルルームが詐欺業者の集会場みたいになってるんだな。

「話にならん!帰る!」
男の方は帰ろうとしているらしい。
「ダメだよ!」
女が引き留めようとする。

なんかすごい物音がする。男が走って逃げたらしい。
あー逃げれば良かったのか。

ていうかこのレンタルルームいつまで居ていいんだろうか。
二時間って言ったけど多分嘘だろうし。
内線みたいなのもないし、フロントに行くしかないのか。

「あのー2番ブースの者なんですが、何時までいられるんですかねこれ」
「あと30分くらいですね」
「わかりました」
やっぱり一時間だったか。しかしレンタルルームで1時間5000円て。
もう帰るか。ブースに戻る時に、事務所みたいなところのドアが開いているのに気付く。
なんかリーマンが殴られてる。
多分さっきの人だ・・・

俺は見なかったことにする。
番号札みたいなのを返して、店の外に出る。
まぁ、話の内容が全部嘘で払った金が戻ってこないこと以外は何もなかったか。
免許とかクレカとか持ってかれなくてよかった。

店の外に、リーマンが4人いる。
そのリーマンに「ここぼったくりですよ。前金でいくら払ったか知らないですけど、入ったらもっと取られるんで逃げた方がいいですよ。」
と告げる。
そして彼らが「どういう事?」と聞いてくる。まあ当然だ。
いきさつを話していると、後ろからいきなり肩を掴まれた。
顔を見る。
明らかに力タギではなさそうな方だ。
「ちょっと来てもらっていいですか?」
まずい。
絶対ちょっとで済まないし。

「はぁ~・・・」と生返事をして、そいつの方に向き直る。
肩から手が外れる。
今しかない。
走って逃げる!ここ3階だけど。
「待てやコラ!」
いやマンガじゃないけど待てないって・・・
階段で2階まで降りる。
追ってきている。距離が近い。
さっき来た時にみたが、2階は吹き抜けになっているのを知っている。

仕方ない。
俺は2階から飛び降りた。
興奮しているのか、痛みはない。
回りにはキャッチらしき奴らがいたが、特に俺を捕まえようとはしてこない。
飛び降りたらさすがに追ってこないと思ったが、まだ追ってきている。階段で降りてるけど。
これなら撒けるか・・・
ふたつ角を曲がったら、大通りに出た。
すぐにタクシーを拾って、「新大久保駅まで!早く出してくれ!」と叫ぶ。
タクシーの窓から後ろを見るが、追っ手は恐らく来ていない。

助かった・・・
下手なこと言うんじゃなかった。
ていうか足がメチャクチャ痛い。さっきのはなんだったんだ。
これ歩けるのかな・・・
新大久保駅に着いて、始発を牛丼屋で待つ。
なんかリアリティがない。
怖いんだけど、感情がそこまで追いついていない感じだ。
足を引きずりながら、駅へ向かう。
タバコに火をつける。ゆっくりと吸って、煙を吐く。
タバコを吸わずに息を吸って、もう一度息を吐く。白い。
二度目の息はタバコの煙なのか、寒さから出た水蒸気なのか、自分にはわからなかった。

ちなみにボッタクリに使われたレンタルルームは、風林会館裏の「センス」というレンタルルームです。
ここはアレな商売をしている人たちが使っているらしく、風俗のボッタクリのほかに、出会い系詐欺などでも使われているそうなので、ここに連れ込まれそうになったら気をつけてください。入る前なら逃げられますから。