風邪を引いて具合があまりよくないので、家で大人しくしています。
昔あったことを考えていると、色々と後悔することがあります。
その後悔していることのひとつについて、話そうと思います。
1年以上前に、オタ婚活へ行ったときの体験談です。

万物は流転する。全ての物事はもとのままの状態でいることはあり得ない、という意味だ。
自分が秋葉原でアニメグッズを買っていたオタクだったのも昔の話となり、当時は路上でナンパをしたり、ハプニングバーで遊んだりしていた。
そんな事を考えている時、ネットで「オタ婚活」の案内が回ってきた。
婚活とあるが、友達作りもオッケーらしい。これは好都合だ。
婚活は年が若く、社会的地位がないと下に見られがちだ。しかし、友達作りオッケーならトークスキルさえあればどうにかなると思っていた。
当時は、昔同族だったオタクを見下していた。
中学生みたいな服装にアニメを通してしか会話できないトークスキル、排除されてきた人たちが、他人を排除するという姿勢・・・
自分の見た目は普通だと思っていたし、オタクよりもトークスキルがあると自負していた。
これは自分が行けばモテまくるのではないか?と思った。
すぐに申し込みをして、抽選に当選した。

初夏。
下心だけを持って、オタ婚活会場へ向かった。
会場は埼玉のクソ田舎だ。駅前にコンビニ一つない。どうなってるんだ。
タクシーで会場へと向かう。なんか公民館みたいな所だ。大丈夫なのか。
参加者は男12人、女12人。小規模だ。
参加費の2500円を支払ってから、渡された名札をつけて、会場の扉を開く。
自分がいちばん最後だったようだ。もう自分の席を除いて、席は全て埋まっていた。
視線が一斉に自分に向く。

※当時の日記がありますので、そこから当日のことを描写します。青い文字は日記からの引用です。

・・・なんだこれは。そこには、仮面ライダーの敵怪人オールスターのような光景(当時の日記より)が広がっていた。
絶望的な気持ちのまま、女性全員と3分ずつのトークタイムが始まる。
ドブスばかりなので気が乗らない。しかも全員アニメの話ばかりしてくる。とりあえず合わせるが、苦痛だ。
トークタイムで顔を合わせた結果、10人中8人は狙う価値のないドブスなので、残りの二人にターゲットを絞る。

・22歳 事務職
とりあえず、見た目が地味なりにまともだったのでターゲットに。しかし、学校や職場だったら中の下に分類される見た目だ。
やたらと猫の話をしてくる。こちらの目を見ない。アニメの話題をするときだけ饒舌になる。

・30歳 歯科衛生士
外見のレベルだけで言えば、こいつが一番いい。それでも中の中クラスだが。
「宇宙から来た」「永遠の17歳です」「主食はイチゴ」「アラサー?お姉さんと呼びなさい(こっちは何も言ってない)」などなど・・・
こちらの話を聞かずに、ずっと自分の話をしていて会話になっていない。メンヘラの匂いがプンプンする。
歯科衛生士のほうは危ないので22歳事務職にターゲットを決めた。

トークタイムが終わった後は、控室に戻って男だけでミーティングが始まる。
みんな揃ってアニメの話をしている・・・
それに男の見た目が酷い。半分がチェックシャツだ。お前ら談合でもしてるのか。残りは無地のパーカーかV系崩れみたいな格好だ。
挨拶をしたが、みんな自分を無視してくる。あーそうですか。
黙ってタバコを吸う。男たちの話をずっと聞いていたが、誰ひとり女性の話を出さなかった。お前ら何しに来たんだ。


休憩の後はゲームだ。
男女混合のチームを5つずつ作って、チームに分かれてジェンガをするらしい。
こんな茶番に取り組むのは御免なので、自分からわざとジェンガを崩して終わりにする。
みんなが「あー」とか言っている。何が「あー」だよ。お前らの見た目が「あー」だよ。
他のチームはまだジェンガをやっている。目当ての二人も同じチームなので椅子に座って待っていると、なまはげのような女に声をかけられた。

「あのう~すいません、良かったら連絡先教えてもらえませんかぁ?」
感じ悪いと思われても嫌なので、一応教えるが連絡は絶対にしない。
この後も立て続けに5人の妖怪から声をかけられた。モテるのは悪い気分ではないが、顔を見ると現実に引き戻される。
そして、ようやくフリータイムがやってきた。
男同士で話しているバカどもを放っておいて、事務職のところへ直行する。
「あなたが一番かわいいと思ったんでメッセージカード書きました。貰ってくれませんか?」とストレートに伝える。
すると向こうもテンパりながらメッセージカードを書いて、こちらにくれる。
連絡先を交換して、「終わった後二人で食事でも行きませんか?」と誘うと、もちろんOKが出る。
後の時間は茶番だ。妖怪を眺めながら、事務職をキープしていればいい。
終了間際に事務職にカードを渡す男が3人いたが、もう約束してあるので安心だ。
“友活”なのでカップル発表はなく、そのまま自由解散になる。
相手が見つからなかった人たちは集まって飲みに行くとか言っているが、無視してタクシーを拾い、駅まで行く。
二人でカラオケに行って、アニメソングを歌う。
マイクを渡す時にボディータッチをすると、ガチガチに緊張している。
「どうしてそんな緊張してるの?俺のこと怖い?」と話を聞くと、今まで男と付き合ったことがないとのこと。
22歳で処女か。少しやる気になる。
飲みに行こうと誘ったが、原付で駅まで来ているので飲めないという。くそ。
仕方がないので後日改めて会う事になった。


振り返ると恐ろしいこと書いてますね・・・当時はこれくらい傲慢でした。

結局、彼女とは何度かデートしたものの、「手を繋ぐだけでテンパる」「ドトールやチェーンのレストランすら敷居が高いと感じるらしく、アニメイトやとらのあなにしか行けない」など、男慣れしていない彼女に自分がイライラして、途中で付き合いを投げてしまいました。
当時は「オタ婚活行くとメチャクチャもてるぞ!まあブスばっかだけどw」
とか言っていましたが、今は自分が踏みにじった人たちの影に押しつぶされそうになっています・・・

自分のやってきた事は必ず自分に返ってくるということを実感しております。

反省したからといってそれが許されるという道理はありませんが・・・